様々な用途に使われる万能ヘナ

こちらのページでは、ヘナ(ヘンナ)ってどんなものなの?ということについて、ご紹介していきます。

ヘナは学名をLawsonia Inermisといい、北アフリカからアジアの熱帯~亜熱帯の砂漠地帯に育つ、乾燥を好むミソハギ科の低木です。なお、日本でもよく見られる、8月頃に濃いピンクや白色の花を咲かせる百日紅(サルスペリ)もミソハギ科の植物です。 
赤やピンク、白、黄色のヘナの花は古来から香水として利用されています。

一方、葉は、髪の染色だけでなく、治療やタトゥーにも使われています。

ヘナの葉には、ローソニアという成分が含まれます。
ローソニアは免疫力向上、抗ウイルス作用、抗真菌作用、抗炎症作用等のあるナフトキノンという成分に属しており、インドの伝承医学アーユルヴェーダの中では、薬草として様々な疾患の治療にも使われてきました。
ローソニアは、オレンジ色(赤橙色)の染料でもあります。先に述べたナフトキノンの作用のお蔭で、髪や頭皮を健やかに保ちながら、草木染めとして髪の毛を傷めることなく染毛することが出来ます。

天然成分で身体に負担をかけずに行うことができ、自然に消えるタトゥーとしてもヘナは注目されています。
「ヘナ タトゥー」で検索していただくと、様々な神秘的なデザインが目を引くことと思います。

また、トルコでは、結婚式の前夜に、「クナの夜=クナ・ゲジェシ( kına gecesi)」と呼ばれる、新婦の手のひらや指に、銀の器に綺麗に盛り付けられた「ヘナ(ヘンナ)」を塗り、オレンジ色に染める儀式も行われるそうです。トルコでは、「ヘナ(ヘンナ)」は「クナ(kına)」と呼ばれ、顔料として使われているそうです。
参考文献:漫画「トルコで私も考えた 21世紀編」集英社刊 【著】高橋由佳利

ヘナが沢山の役割を持っていることを知ると、ヘナに興味がわいてきませんか?

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